妊娠中のお肌トラブル!かゆみや炎症が起きたときの対処法
「最近、お腹や手足がかゆくてたまらない…」
「なんだか肌がカサカサして、赤くなっているみたい…」
妊娠中のお肌は、とてもデリケートです。ホルモンバランスの変化や、お腹が大きくなることによる皮膚の伸びなどが原因で、今まで感じたことのないかゆみや炎症に悩まされる妊婦さんは少なくありません。
でも、**「お腹の赤ちゃんに影響はないかな?」**と心配になりますよね。今回は、そんな妊娠中のお肌トラブルの原因と、安心できる対処法についてご紹介します。
なぜ妊娠中はかゆみが起きやすいの?
妊娠中のお肌のかゆみや炎症には、いくつかの原因が考えられます。
1. ホルモンバランスの変化
妊娠すると、プロゲステロンという女性ホルモンの分泌が増えます。このホルモンは、体を守るために水分を溜め込む働きがありますが、同時に皮膚のバリア機能を弱めてしまうことがあります。その結果、外部からの刺激に敏感になり、かゆみを感じやすくなります。
2. 皮膚の伸びによる乾燥
お腹やバストが大きくなるにつれて、皮膚が急激に引き伸ばされます。これにより、皮膚の表面にある水分や油分が失われ、乾燥してかゆみや炎症が起きやすくなります。特に乾燥がひどいと、妊娠線の原因にもなります。
3. 妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)
これは、妊娠中に特有の皮膚疾患で、お腹や手足に小さな赤いブツブツや蕁麻疹のようなものができることがあります。かゆみが強く、夜も眠れないほどになることもあります。
自分でできる!かゆみや炎症を和らげる対処法
つらいかゆみや炎症を少しでも楽にするために、まずはご自宅でできる簡単なケアを試してみましょう。
1. 保湿を徹底する
お風呂上がりなど、体が温まった状態は皮膚の水分が蒸発しやすく、乾燥が進みます。
対策: 妊娠線予防クリームや、刺激の少ないベビーローション、ワセリンなどを、お腹だけでなく全身にたっぷりと塗りましょう。特に乾燥しやすい太ももやバスト、腕なども忘れずに。
2. 肌に優しい素材を選ぶ
化学繊維の衣類は、摩擦によって肌を刺激し、かゆみを引き起こすことがあります。
対策: 綿や絹(シルク)など、天然素材のゆったりとした衣類を選びましょう。下着も締め付けのないものに変えると、より快適に過ごせます。
3. 強い刺激を避ける
熱すぎるお風呂や、ナイロンタオルでゴシゴシ洗うのは、肌のバリア機能をさらに弱めてしまいます。
対策: お風呂のお湯はぬるめにして、体を洗う際は手や泡で優しく洗いましょう。入浴剤を使うなら、赤ちゃんでも使えるような低刺激のものを選びましょう。
こんなときは産婦人科や皮膚科に相談を
「かゆみが強くて眠れない」「全身にブツブツが広がってきた」など、セルフケアだけでは改善しない場合は、迷わずお医者さんに相談しましょう。
妊娠性痒疹の疑い: 自己判断せず、必ず産婦人科や皮膚科を受診しましょう。症状に応じて、塗り薬などを処方してもらえることがあります。
我慢しない: かゆみが強いと、どうしても掻いてしまいがちですが、掻きむしると症状が悪化し、二次的な感染を引き起こすこともあります。
まとめ
妊娠中のお肌トラブルは、ホルモンや体の変化による自然なものです。
まずは、毎日の保湿を心がけ、肌に優しい生活を送ることから始めてみましょう。そして、つらい時は一人で悩まず、かかりつけの産婦人科の先生に相談したり、皮膚科を受診したりしてください。
安心してマタニティライフを過ごすためにも、無理をせず、自分のお肌を優しく労ってあげてくださいね。